中性脂肪が上がりやすいものに「脂質、糖質、アルコール」がありますが、このうち想像以上に摂ってしまっているのが糖質です。
というのも、砂糖は私たちが日頃口にする食品の中でかなりの量が使われており、しかもそうと感じさせるほどの甘みがないので過剰摂取してしまいがちなのです。
中でも、市販の甘い飲み物は危険。その理由を詳しく見ていきましょう。
市販の飲み物に含まれている砂糖の量
コーラやオレンジジュース、イオン飲料などを日常的に飲んでいる人も多いと思いますが、この中にどれだけの砂糖が含まれているかご存じですか?
飲んでみた印象から、小さじ1、2杯程度に感じるかもしれませんが、実は驚くほど大量の砂糖が使われているのです。
例えば、炭酸飲料の王様・コーラは、500mlで角砂糖10個以上を使用。スポーツ後やお風呂上がりに飲むとおいしいイオン飲料は、スティックシュガー8本以上にもなります。
とてもじゃありませんが、これと同じ量を自宅で淹れるコーヒーや紅茶に使う気にはなれませんよね。
糖質は体内に吸収されると中性脂肪に変わりやすい
砂糖の主成分である「ショ糖」は他の栄養素に比べて体内への吸収スピードが速く、中性脂肪に変わりやすいことが分かっています。
通常は肝臓で「グリコーゲン」という物質に変わり、エネルギー源として消費されてしまうのですが、あまり多くの量を摂るとこのサイクルに乱れが生じ、行き場を失った分が脂肪に変わってしまうのですね。
ですから、水分を取るならノンシュガーのお茶やコーヒー、ミネラルウォーターなどがおすすめ。
特に、現時点ですでに中性脂肪の高さを医師から指摘されている人は、数値が基準値(30~149)に下がるまで甘い飲み物を控えたほうが良いでしょう。
トクホ(特定保健用食品)に指定されている飲み物の効果
テレビや雑誌でよく目にする「トクホ」という文字。特定の保険効果を表示しても良いと消費者庁長官に認められた商品にのみ使われるもので、中性脂肪対策用の飲み物も多く販売されています。
許可を得るためにはそれなりの根拠を示す必要があるため、信ぴょう性はかなり高いと思われますが、メーカーが独自に行うアンケートでは商品を試したほとんどの人が「満足できる結果が出た」と回答しており、一部の商品は医師も患者さんに薦めるなど、好評を博しています。
正しく使えばそれなりの効果は期待できるので、機会があれば挑戦してみてください。
水分は欠かせないものだからこそ、しっかり選ぼう!
日頃、なにげなく口にしている飲み物。もし、パッケージに使われている砂糖の量が分かりやすいイラストで表示されていたら、思わず購入をためらってしまうほどの糖分が含まれていることも珍しくありません。
お楽しみとしてたまに飲むなら良いのですが、水代わりにがぶがぶ飲むことは避けましょう。